錦織圭選手が優勝するために必要な条件とは?克服すべき課題とそのトレーニング方法!
2015年 世界ランキング 第4位(3月2日発表)にまで登りつめたテニスの錦織圭選手ですが、グランドスラム(世界4代大会)で優勝するためには一体何が必要なのでしょうか?
錦織圭選手の性格やそのプレースタイルから、勝つために必要な条件とそのトレーニング方法や新たな課題について『まじめ』にインフォテインメント!して見ました!
スポンサードリンク
錦織圭選手が取り入れているトレーニング方法とは?
錦織選手はもともと怪我が多く、試合に限らず練習時に置いても常にそのリスクと隣り合わせでなければなりませんでした。
そんな怪我の悩みを解消するためにトレーニングに取り入れたのが、いわゆる『体幹トレーニング』というものです。
『体幹トレーニング』のトレーニング方法にも様々なやり方があるようですが、錦織選手がコーチを依頼し取り入れたのは、理学療法士の「ロバート・オオハシ」氏による『赤ちゃんトレーニング』というものです。
筋肉がまだ発達していない赤ちゃんは、自然に体幹を上手く使って人間本来の理にかなった動きが出来ると言います。
その無駄のない動きを運動のパターンとして取り入れ、それを身に付けることで筋肉の不自然な動作が減り、怪我のリスクを大幅に減らせるということです。
そしてもう一つ有名なのが、コーチの「マイケル・チャン」氏による『ドリル型反復練習』というものです。
一見、当たり前なのでは・・・?
と、思われるこの練習方法ですが、実はプロになってキャリアを積み重ねていくにつれて、段々と軽視されやすくなっていく傾向にあると言います。
マイケル・チャン氏自らがコートで球を出し、一球ごとに “腕の位置” や “スタンスの取り方” などの細かい指摘があり、修正しては打ち、
また修正しては打ちの練習を延々と繰り返すのだそうです。
マイケル・チャン氏的には“基本に立ち返れ!”といったところでしょうか。
錦織選手自身も「結果として安定感が増し、ミスが減った・・・」と、認識しています。
そして自信が深まり「どこからでも攻撃的に打てるようになった!」とも。
『AIR・KEI』と称されたその裏側にも、
こういった練習の成果が多分に反映されているのでしょうね。
錦織圭選手が克服しなければならない課題とは?
まずは錦織選手のプレースタイルから、今後克服するべき課題を考察してみましょう。
錦織選手の試合中におけるリターン力や足の速さ、スイングスピードなどはすでに世界屈指のレベルにあると言っても過言ではないでしょう。
そのフットワークの良さを活かしたコートカバーリングにも定評があり、相手の位置やボールを打つまでの一連の動作から、球種や球筋を瞬時に見分けて判断しなければならない予測能力にも優れた才能を発揮しています。
基本的には“ベースライナー”と言われるプレースタイルですが、チャンスがあれば積極的に前へ出ていく試みも次第に功を奏する形に落ち着きつつあります。
ラリーに関しても通常の場合、深い球や球威のある球はベースラインから更に数メートル下がった位置で球を打ち返します。
これに対して錦織選手は、どんなに深くて威力のある球であってもほぼベースライン上に留まり、より高い位置からより早いテンポで打ち返すのです。
“相手に対して構える時間を与えない”
“考えるスキを与えない”
そういったプレッシャーを相手に与え続けていくプレースタイルは、ハードな練習に裏打ちされた高度なテクニックと自信がなければ、誰にでもマネの出来るようなものではないでしょう。
また、2014年の『ニューヨーク・タイムズ』の「識者たちが選ぶショット別ベストプレイヤー」の「ベスト・ダブルバックバンド」部門において第4位に選ばれたことがあり、錦織選手のバックバンドがいかに正確かつ繊細でパワフルなものであるのかを伺い知ることが出来ます。
ここまでを見ると“まるで欠点は無い!”かのように思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、決してそうではありません。
以前より指摘されていた“サービスのパワー不足”については、マイケル・チャン氏指導のもとフォームの改良と肉体強化によって、2014年以降、200キロを超えるサービスが打てるようになりました。
しかし、他の世界ランカーの選手たちと比べると、まだまだサービスが強いとは言い切れません。
その点においては“サービスの強化”はまだまだ改善の余地がある克服しなければならない「課題」の一つと考えるべきでしょう。
錦織選手自身があげる苦手な選手のタイプとして、「パワー型」「左利き」「サービス&ボレー型」があります。
「パワー型」については、錦織選手の近年の目覚しい成長を見る限り、充分世界と戦えるだけのパワーとスタミナを錦織選手自身も身につけていると言えるのではないでしょうか。
「左利き」に関しては、確かに球種や球筋を予測しずらいという感覚がありますが、ダブル・バックバンドが主流になって来ている昨今のテニスにおいて、フォアハンドとバックバンドの差がなくなって来ているとも言えます。
そう考えると、特に「左利き」だからと意識する必要はないようにも思えます。
そして「サービス&ボレー型」ですが、これが一番のネックなのではないでしょうか?
ベースライン・プレイヤーとしては新しいプレイスタイルを確立しつつある錦織圭選手ですが、彼の身上とする展開の速いプレースタイルのその上をいく展開の速さを有するのが“サービス&ボレー”スタイルだからです。
同じベースライナー同士の対戦であれば、錦織選手の速いテンポでの多彩なショットが生きてくるはずですが、錦織選手よりも速いテンポで攻撃された場合、いわゆる“サービス&ボレー”にどう対処するのかがこれからの鍵になってくるはずです。
自身のサービス強化に加えて、今以上のリターン力の強化はこれまで同様、これからも必須の「課題」と言えるでしょう。
また、コートサーフェスによる影響も避けては通れない、対応すべき「課題」だとも言えます。
コートサーフェスとは、主にハードコート・クレーコート・グラスコート・オムニコートといったコートの種類のことを指しますが、それぞれが選手のプレースタイルに与える影響は思いのほか大きいはずです。
一般的には、天然芝を使用したグラスコートはバウンドしてからも球速が落ちにくく、サービス&ボレー型のテニスに有利とされて来ました。
逆に、バウンド後の球速が落ちる土を使用したクレーコートはストローク重視のプレースタイルに適してると言えます。
錦織選手が真の王者としてテニス界に君臨するには、そういったコートサーフェスに左右されない“対応力”も必要になってくるでしょう。
スポンサードリンク
錦織圭選手が優勝するための条件!
もし、錦織選手がグランドスラム(4代大会)で優勝するために何が必要かと聞かれたら、恐らく「自分を信じること!」と、迷わず口にするのではないでしょうか?
どんな状況でも「自分を信じること!」さえ出来れば、必ず試合に勝つことが出来る!
そう考えていても不思議ではありません。
なぜなら自分を信じるためにはそれ相応の練習量も去ることながら、実際の試合で出せた結果が大きく精神に作用してくるからです。
ここ数年の錦織選手の活躍を考えれば、着実に自信につながる経験が蓄積されているはずです。
2011年、当時はまだ錦織選手のコーチをしていなかったマイケル・チャン氏ですが、有明で行われたチャリティーマッチでの対談で、ショットの強化以上に大切なのは
“勝つ方法”を見つけることだと話しています。
勝因や敗因を検証し、自分に何が足りないのかを分析する。
そして対戦した相手の特徴をノートに記録し、負けた試合の対策を考える。
それらはすべて「自分がなり得る最高の選手になるためにやるべきこと!」なのだそうです。
自分をおごらず、常に謙虚な気持ちで研究を怠らない。
そんな姿勢が、やがては自信につながっていく“条件”の一つなのかも知れませんね。
最後に・・・
何はともあれ、錦織選手にはまだまだ上を目指して世界で活躍して頂きたいのですが、マイケル・チャン氏が言うように
「優勝するのはお前じゃない! 俺だ!」
という強い気持ちを忘れずに頑張って頂きたいですね。
錦織選手が敬愛するロジャー・フェデラーを率い合いに出し、「憧れを抱いた相手には一生勝つことは出来ない!」と言ったマイケル・チャン氏の言葉が、妙に説得力があるのに何故か切なく響きます・・・
錦織圭さん! 頑張って “グランドスラム” 優勝して下さい!
スポンサードリンク
タグ:錦織圭
最近のコメント